皆さんも、ご存知のことと思いますが、大学生向けの就活情報サイト『就活の教科書』が2021年5月に掲載した「底辺の仕事ランキング」が炎上しています。
『就活の教科書』は累計3,500万PV、就活情報サイト部門で3冠など実績があるサイトで、格上の存在ですが
僕たちも同じく就活生向けの記事を書いてますので、こちらの問題に関してコメントしたいと思ったので綴っています。
『就活の教科書』は某人材サービス会社が運営するサイトで、炎上した記事に関してニュースでも報道されるなど、大変な事態になっています。
わたくし、朱華も人材業界で働く1人で、ツイッターで知ったのですが、すぐにこちらの記事やニュースを確認しました。
炎上した記事は削除されてたので読めなかったのですが、内容は多くの人が要約されてましたので、把握できました。
把握した上で、わたくし個人がサイトに感じたことは「1つ1つの職業への理解がすごく浅い」ということです。
サイトには、エッセンシャルワークと呼ばれる仕事が10職種ほどランキング付けされてますが、わたくしが営業マンだった時に担当していた業界が多く占めていました。
この記事で気になったのは「汚い仕事」「給料が低い」「誰でもできる」「単純」などの言葉が頻出してたことです。
炎上している人材サービス会社は事業として、この就活情報サイト『就活の教科書』を運営してたようですが
「よく、こんなの掲載したな」と思ってしまうぐらい、職業への言葉がきつく、ひどいもんでした。
とても残念で、許し難い内容です。
人材業界の方向性
さて、少し話が逸れますが、この事態を引き起こしたのが人材サービス会社ということで、わたくしも同業の一人としてコメントできたらと思います。
この業界はまさにレッドオーシャンで、類似サービスで社会は溢れかえってます。
炎上した会社のように、大学生向けの就活や社会人向けの転職の情報サイトはネットで検索したら星の数ほど出てきます。
多くの人材サービス会社が模倣ビジネスで競い合ってるのが現状で、そこに圧倒的な差別化は生まれていない。
実際は、webのサービスへ移行したぐらいで、まったく同じ手法でビジネスをやっているというのが事実だと思います。
人材業界はよく炎上してますが、多くはtoBへの利益となるように仕組まれたことが公になった時です。
今回の『就活の教科書』の事態も同じです。
「底辺」という差別発言で、就活生の危機感を煽り、サービスへ誘導するwebサイトビジネスでしょう。
(pvや検索順位を取らないと収益がダウンする=炎上や過激発言で目を引く手法)
こうした本来の目的を忘れてしまい、とにかく収益を上げるが目的に変わっていくことで黒が公に出てくる。
数年前は就活サイトの事件、去年は学歴フィルタが炎上してましたね。
レッドオーシャン、競争激化で変わったことしないとって思うのでしょうが、業界の一人として人材業界の方向性がちょっと心配です。
わたくしの母親は介護士で、ヘルニアという病気を患ったので、退職しましたが介護士という職業に
働き甲斐を持ち、お爺ちゃん、お婆ちゃんと過ごすことが好きだったんだと思います。
『就活の教科書』の記事に入ってた介護士ですが、わたくしはこの業界の「はたらく」をコンサルし、働く人を助けたい。
この気持ちも1つのきっかけとして、人材業界に飛び込んだんです。
だからこそ、人材業界に対して思うのは
こうした母親のような働く人を、行政では手が届かない働く場所(企業)からより良く変えることが、
わたくしは人材業界が果たす役割だと感じます。
『就活の教科書』を運営している人材サービス会社のこちらの記事に関して、同業に勤める一人として、そして多くの人を不快な気持ちにしたことすごく残念です。
ツイッターでは、人材業界への非難もあったので、業界の信頼をまた1つ下げたという観点でも悲しいですね。
『僕が社長になるまで。』も他人事ではない。
わたしたちも小さいながら、就活や転職に関する記事を書いています。『就活の教科書』は多くのpvを集めるサイトだったから、
これだけの事態になったということも事実でしょう。
(内容はサイト規模関係なく、よろしくないですが)
真太とも話しましたが、『就活の教科書』の事態は当ブログ『僕が社長になるまで。』も他人事ではないと思っています。
わたしたちの影響力の大きさは関係なく、当ブログを読んだ読者さんが不快な気持ちにならないかが1番大事です。
文章が未熟な2人ですから、アップする以前にもっと時間を使って、記事をダブルチェックや校正するべきだと考えました。
そこで『僕が社長になるまで。』は過去の記事で、
- 人を傷つけるような内容ではないか
- 言葉遣い
- ネガティブ要素が強くないか
を精査することにしました。
(上記に当てはまると判断した過去の記事は「削除」する可能性がございます。)
更新頻度が下がっていることや、記事のスタイルの一貫性が欠けることなど課題は山積みですが、多くのビジネスパーソン、就活生「はたらく」に関わる全ての人に
真っ当でポジティブな情報を届けたいという想い一心にこれからも書き続けます。
最後に
どんな仕事も日本社会に必要な一役を担っていると思います。そして、もちろん職業による「上も下もない」がわたしたちが伝えたいことです。
『就活の教科書』は「行く意味ある?!Fラン大学まとめ」の記事でも炎上しているようでしたが、
どんな仕事も学校も、意味は自分で見出すことが大事だと思います。
「底辺」だとか「行く意味ない」とか、それは他人軸ですから、まったく気にしないで欲しいです。
皆さんの仕事は「素晴らしい」。間違いなく。
そして、その想いを社会で人々が支え合ったらみんな報われる。だから、行政、人材業界は働く人のサポートをもっと頑張ろう。
(精一杯やってるともちろん思ってます。)
多くの人が職業に誇りを持ち、幸せな人生を歩めるように。わたくしたちも『僕が社長になるまで。』を通じて、応援します。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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