今朝、ニュースをいつも通り確認しているとこんな記事が目に入りました。
▼スシロー、国内586全店舗で一斉休業
あきんどスシローは4月12日、日本国内の「スシロー」全586店舗を5月11~12日の2日間、一斉休業すると発表した。
一斉休業日をこの時期に設定したのは、ゴールデンウイークや母の日といった大型イベントと、5月末以降に実施する創業祭の間に位置し、繁忙期ではないため。
広報担当者は「コロナなどの影響で1年間いろいろあった。家族とゆっくりと過ごしてもらいたい。※記事抜粋
僕はこの記事を見て「これが回転寿司業界最大手になりうる理由」かなと思いました。
スシローは2019年からこの休暇を導入しているようですが、他の回転寿司チェーンは年中営業している中で従業員思いの会社だなとシンプルに思いました。
シフトを減らされて困る人もいるかもしれませんが・・・
でも従業員がブラック的な働き方を強いられやすい飲食チェーンが休業日を作って実施しているのは良いことだと思います(^^)v
そして、このスシローの休業の背景には、もう一つスシローが業界最大手として今もなお回転寿司業界で圧倒的な地位を築いている理由が隠れているのではないかと思いますm(_ _)m
それは何かと言うと、スシローの営業戦略です。業界2位のくらコーポレーション(くら寿司)との大きな違いは皆さんもお気づきの通り、店舗デジタル化の差です。
スシローは回転寿司業界で初の新システム、画像認識による自動皿会計システムやキッチン内のオペレーションを大幅に効率化させ従業員の負荷軽減にも繋がる「キッチン内オートウェイター」、予めご予約いただいた商品を、店舗で受け取る際にQRコードをかざすことでスムーズにお受け取りが可能となった「自動土産ロッカー」など、どんどん店舗業務をデジタル化していっています。
競合の回転寿司チェーン以上にスシローはテクノロジー活用に対する偏見が全くないような気がします。
とても業務効率化や美味しさを可視化することに肯定的です。
根強い根性論の存在や業界特有の接客マナーを浸透させていくサービス業が未だに多い中で、「やらなくていいことはやらない」「会計や皿洗い、いずれは接客すらもロボットに任せちゃおうかな」ができるのがスシローの強さかなと思います。
人材業界でも看護師紹介業領域でSMS VS リクルートメディカルキャリアのようにオペレーションコストの低いSMSがリクルートに圧勝したように、オペレーションの省略化が上手い会社が今後は勝ち残ると僕は思います。
もちろんスシローも「接客を全てロボットにしてやろう」なんて思ってはいないと思いますが、ビジネスで考えるならスシローみたいな会社がサービス業界では一番賢い気がします。
店舗業務を積極的にDX化し、無駄を省く。従業員を消耗させずに、人件費のコストダウンもできて回転数もスタッフが行なうより正確で速いから分、上がるから儲かる。
お客さんの待つ時間も減らせるし、フラストレーションを抑えられるのでスシローブランドの印象も良くなっていくだろうし。。
同じ地域にスシローとくら寿司とかっぱがあって、どれに行こうってなったときにスシローは待ち時間が少ないとなればスシロー行くでしょwっていうのを実現できちゃってるのがスシローの凄さですよね。(僕はくら寿司が好きなんですけど・・・🍣)
回転寿司業界に限らず、これから労働人口が減っていく中で人をどう集めるか、つまり採用するかも確かに重要ですが今いる社員たちにどう働いてもらうか、そしてそれをデジタル化でどうサポートしていくのかに向き合うことが企業にとって大事なのではないでしょうか。
スシローの今回のニュースを見て思った僕の感想でした。
お読みいただきありがとうございます。