僕が社長になるまで。

5年後に起業を志す27歳の若者が会社を立ち上げ、社長になるまでの記録です。

地元優良企業の内定を蹴ってベンチャー企業に入社した話

こんにちは、朱華です。

 

今春から新卒として企業に入社される人も多いと思いますが、本日は起業に関することを少し離れて、僕の就活の話を書きたいと思います。

 

 

出遅れた1人の就活生

2013年4月。僕は偏差値45〜50程度の言わば、Eラン大学に入学しました。

 

勉強をするためにというよりは小学6年生の頃から始めたバスケットボールを続ける環境を得るために選択したと言ってもいい大学です。

 

僕は体育会に所属して大学生活の4年間、バスケットボールにひたむきに熱中するわけですが、周りの友達は3年生の12月頃から就職活動にモードを切り替え、合同説明会やインターンに参加するようになっていました。

 

一方で僕は4年生の3月に就活が解禁するまでバスケに熱中し過ぎて何も準備をしていませんでした。

大学で出会った同志、真太も高級Barの仕事に明け暮れ、「真太って学生?それとも社会人?」みたいな生活をしており、就活は全くしていませんでした。

 

5月頃には内定を貰った友人達も増えてきて、5月の中旬にはゼミの授業で「内定」の言葉が飛び交ってきました。

 

「こりゃ、まずいぞ・・・」

 

就活に完全に出遅れていた僕は内心焦っていました。

 

僕は初めて企業説明会や「m」の字でお馴染みのマイナビさんに登録し、いくつかエントリーを開始しました。

 

当時の僕は「年収テーブルの高い業界だから」という理由で給料✖︎商社を中心に地元の商社に軸を絞って就活をしていました。

 

商社マン=金持ち。かっこいい。

 

そうです。僕の業界バイアスは超ミーハーだったんです。

 

就活に乗り遅れていた僕は就活解禁から2ヶ月後の6月頃から黒のスーツ、青のネクタイを準備し、商社の説明会に参加する日々を過ごし始めます。

 

新卒就活における最強カード

大学に進学された皆さんは4年間大学をいかが過ごされたでしょうか?

 

・毎日、バイト漬け

・友達の家に住んでゲーム三昧

・彼氏、彼女とイチャコラ、ラブタイム

 

こうした生活を過ごす学生も少なくはないでしょう。

 

大学生は夢の時間。人生の夏休みと言ったりすると思いますが、4年生の冬頃から夢は覚め始めます。

 

「就活」

 

シュウカツとは春風1番を待たず、学生脳を貫通させるかのようにピストル音と共に一斉に始まるサバイバルゲームのことです。

 

バイト漬けだった金髪ピアスもゲーム三昧だった大学デビュー族も彼氏、彼女とのinstagramを毎日投稿してた青春謳歌組も黒髪、黒スーツさ。

 

そして来る日も来る日も説明会、面接、説明会、面接、SPI、SPI、SPI。

 

自己PR。志望動機。御社御社御社。

 

4年間、何してた?学生時代に頑張った事は?苦しい質問が面接官から飛ぶ。

 

金髪ピアスも大学デビュー族も青春謳歌組も頑張る。でも、Yahoo!メールには【選考結果のご連絡】が。

基本この件名の時はダメ。落ちてる。

 

でも彼ら彼女らは違ったね。手札に最強カードがあるからね。

 

新卒就活における最強キラカードは3つある。

 

1、高学歴

2、体育会部活動出身

3、某ネズミさんテーマパークアルバイター

 

シュウカツに乗り遅れた僕。サバイバルで武器なし覚悟してた。

でも1つ奇跡的に持ってました。

 

「体育会部活動出身」

 

最強キラカードの中でも特に激務業界から人気の高いこのカード。こいつを切れば無い内定だけは逃れれるという都市伝説がある。

 

僕もピアスは空けてた。でも、黒髪バスケボーラーだよ。

 

シュウカツは黒髪が似合う奴から内定する。

 

シュウカツは旅行に行かずに体育館で汗流した奴から内定する。

 

シュウカツは彼女がマネージャーだった最強青春謳歌組から内定する。

 

だからごめんよ金髪ピアスたち。

 

こうして僕は2016年6月末。新卒で月給30万円が貰える専門商社に内定を貰いました。

 

人気の”商社”が就活の”勝者”か?

一次選考の説明会とSPI試験では1日に200人ぐらい就活生が集まり、地元の優良企業ランキングの本にも上位に載っている人気の会社だった。

 

でもなぜだろう。最終面接では何故か全員が体育会出身の男子学生でした。

 

友人達が内定した企業よりも給料が高く、地元の優良企業ランキング上位の人気の商社から内定を貰った。

それだけで「自分は優秀で特別な存在なんだ」だと当時は勘違いしていました。

 

僕は月収30万円✖︎人気の商社という言葉に釣られて内定を保留していましたが、今振り返っても内定承諾しなくて良かったです。

 

社会人になってから、その会社をオープンワークで調べてみたら残業時間のバロメーターがゲージを飛び出るんじゃないかという勢いで多かったのです。

 

僕は8月に内定者の研修を受けに行きました。

 

内定者研修では人事の方が仕事内容を話してくれたのですが、仕事内容がどうしても僕には面白い仕事だと思えずにいました。

 

「まだ、仕事を始めてもないのによくそんなことを言えるね」と言われても仕方がないですがビビッとくるものがなかったんです。

 

内定者の自己紹介では体育会出身の学生達は自分の紹介は程々にして部活動での武勇伝、成績、記録を自慢する会となっていました。

 

僕は特に目立った成績を収めていた訳ではなかったので軽く流してテキトーに話したことを覚えています。

同期になる人たちとも正直、全然馴染めませんでした。

 

この日の帰り道、JRの電車の中で僕にとってこの会社へ入社することは「自分の人生の最適解か?」と何度も自分に問い掛けました。

 

そして、誰の為に?なぜ?僕は働くのだろうと頭の中でずっと考えていたことを覚えています。

 

僕はその日以降も商社の内定を承諾するかどうか悩んでいました。

 

優良企業ランキングにも載っているし、新卒で月収30万円も貰えるし、お金を稼ぎたい誰かにとってはとても良い会社だったのかもしれません。

 

人材業界へ

ある日、僕が学校から帰宅すると母親がリクルートさんの「タウンワーク」という求人誌を見ていました。

僕の母親は訪問介護の仕事をしていましたが僕が高校生ぐらいの頃にヘルニアを患って退職し、専業主婦をしていました。

 

母親はご高齢の方が可愛いらしく、よく介護の仕事の話をしていました。だから僕は母親が働けなくなってしまったことがとても残念に感じていました。

 

「いい求人出てないな〜」と言いながら、求人誌をぺらぺらめくり仕事を探す母親の姿を見ている時、僕は「これだ」と思いました。

 

「労働社会で苦しむ人達を助けたい」

 

僕は母親ように怪我や病気で無理ができない体になってしまった人や何か精神的に辛いを思いをしている人、シングルマザーの人達、パワハラや過酷な労働を強いられている人達を助けてあげられる仕事をしようと思いました。

 

恥ずかしながら当時全くの無知だった僕はGoogleで「仕事をする人、働きたい人を支える仕事」と調べると「人材業界」という全く何をやってるのかよく分からない業界が引っ掛かりました。

 

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人材業界の仕事は大きく分けて3つあり、「人材派遣業」「人材紹介業」そして「求人メディア」があることもその時に初めて知りました。

 

僕は1番初めに人材紹介業に興味を持ちました。

 

なぜなら、ネットでは「転職したい人や求職者の相談に乗り、次の職場を探してあげるヤリガイ溢れる仕事!」と書いてあったからです。

 

「すごい!なんて素敵な仕事なんだろう」

 

当時、単純だった僕の身体に衝撃が走りました。

 

だけど、僕は1つ疑問に思いました。

 

学生の僕はアルバイト経験はあるけど、社会人経験が全くありません。完全にゼロです。

 

社会や働くことを何も知らない23歳の新卒が30代や40代のキャリアを積んできた大先輩や職場に悩みを抱えている人達へ最適なアドバイスなんてできるのかな?

 

僕は悩みました。

 

なぜなら、もう1つの選択肢にあった人材派遣業も人に仕事や職場を紹介し、その人が働いている期間中もサポートをするのが業務にあるからです。

 

考えに考え抜いた上、僕が決めたのは「求人メディア」でした。

 

何も知らない自分は求人メディアの営業として人材業界でキャリアをスタートさせて、法人企業へ商談に行き、経営者や人事の方々と話すことで業界や職種のことを知ればいいんだと思いました。

 

そして、求人メディア(広告業)は業界を問わないことも魅力でした。

 

医療、建設、介護、IT、保育、メーカー、物流、金融、ナイトワークなど、様々な業界、職種の雇用創出にも大きく寄与できる。

 

仕事で悩んでる人は多いのだから1部の限られた仕事の人しか助けられないより、多くの人を助けたい。

だから業界を絞らず、知識は広いほうが良い。

 

僕は求人メディア営業になろうと決めました。

 

そして・・・僕はずっと入社をするか悩んでいた地元優良企業の商社の内定を辞退しました。

 

全てが白紙になった状態での再就活

僕は直販と呼ばれる自社メディアを運営する会社、リクルートマイナビなど大手企業で働いた方が同期入社も多いし、何だか楽しそうだなと思っていました。

 

エントリーを受け付けていた大手人材サービス会社の選考に応募したのですが残念ながらどちらもあっけなく1次選考で落ちてしまいました。

 

「これ内定できるのか・・・?」

 

焦りから来る不安で夜も眠れず、遅くまで就活サイトや口コミを見ていましたが、人材業界の採用試験の難易度はとても高いと書かれていました。

 

業界大手の選考を1週間後ぐらいに控えていたある日、僕は紫色のロゴカラーが有名な人材業界の大手企業出身の社長が設立した当時設立2年目のベンチャーから内定を貰いました。

 

社長さんは色々と僕のことを気にかけてカフェで面接を行いながら本音で人材ビジネスの厳しさや醍醐味を話してくれました。

 

結局、このベンチャー企業へ就職する事はありませんでしたが、もしここで内定を承諾して入社していれば、僕が見ている世界は全く別のものだったことでしょう。

 

このベンチャー企業から内定を貰った後日、別の求人メディアを代理販売する広告代理店から内定を貰うことが出来ました。

 

求人広告営業なら何でもいいやと思っていた事と業界大手の選考も内定するか分からなかった僕は内定を貰ったこの青色の会社に入社することに決めました。

 

振り返ってみると大手企業であれば求人メディアだけでも複数に部署が分かれており、担当できる範囲が狭いんです。

 

僕は多くの人の役に立ちたかったので色々な職種や事業形態(個人店からチェーン、中小企業)に携わりたいと思っていました。

だから、人材業界でのファーストキャリアが代理店で良かったです。

 

※代理店は色々な直販の求人メディアを代理販売するアライアンス契約を結んでおり、手札が多いです。

手札が多い分、関われる業種や仕事の幅も広くなります。

 

社会人人生の幕開け

内定を貰った広告代理店に入社してみると、中途半端なベンチャー企業よりも遥かにカオスな会社でした。

 

社長のワンマン経営、勤怠管理も特に行っておらず、中小企業でも珍しいレベルの杜撰な管理体制でした。

ロゴは青色だった会社は黒い企業でした。

 

でも唯一救われたのが上司が優しくて、社員も人柄の良い人達ばかりだったので、メンバーに感謝しつつ、夜遅くまで頑張って働きました。

 

毎日のようにテレアポ、商談、飛び込み営業を繰り返して気づけば入社してから2年の月日が経過していました。

2年目に転職し、現在は人材業界大手にいます。

 

当時から目標だった「労働社会で苦しむ人達を助けてあげる」という思いは今も変わらず持ち続けています。

 

ベンチャー企業で学んだこと

僕たちは起業を志していますが、会社設立から10年後の事業継続率は20%程度と呼ばれる起業の世界。

 

黒色のベンチャー企業を経験した僕としては起業という大海原の中で生き残る為の術を身につけるにはネームバリュー・ブランド・情報量、全てが準備されている大手企業では難しいと思う事もあります。

 

大手企業に比べて名前もないし、情報もない、お金もない。本当に何もリソースが整っていない中小・ベンチャー企業への就職は経営者になる為の通過点として考えれば、英断だったと振り返ってみると感じます。

 

大手企業に新卒から入社した人には分からない理不尽や苦難、尋常じゃない激務がベンチャー企業では日常茶飯事に起こるのです。

 

僕は新卒で入社するなら絶対に大手企業をお勧めします。福利厚生や有休消化などきっちり行ってくれるでしょう。

 

でも中小企業やベンチャー企業に入社するメリットは何も無いかと言われると「案外、そうでもないよ」と僕は経験者として豪語します。

 

中小企業やベンチャーは経営陣と距離がとても近いので経営の苦難や会社の業績も否が応でも社員の耳に入ってきます。

僕も朝礼で昨年比何%ダウンとか詰められていました。もちろん良い時はとても褒めてもらいました。

 

大手企業のように自分が何もしなくても、会社の名前も知らない誰かがお金を取ってきて給料を払ってくれる環境ではないです。

 

その意識で働いても自分の報酬には1円も繋がりません。それにその意識で働くことをベンチャー企業は許さないと思います。

なぜなら明日、生き残ることに必死にならなければならないから。

 

将来は独立したい、起業をしたいと思う人なら、一度は経験しておいても損は無いのではないでしょうか。

 

大手企業とベンチャー企業では働き方や内部のシステムとか全く違い過ぎて相当ギャップを感じそうな気がします。

本当に何もないカオスな状態を楽しめる人がベンチャータイプです。

 

僕は業界大手へ転職しましたが、大手企業の恵まれた環境に刺激が足りないのか中小企業やベンチャー企業に転職したいと言ってる人もいました。

 

僕はジョブホッパーですから、また良い船が目の前に来たらベンチャー企業に行くかもしれません。(でも、転職は慎重に)

 

僕は地元優良企業を内定を蹴ってベンチャー企業に入社したこと、人材業界を志したことを後悔したことは一度もありません。

 

僕のことを拾ってくれた広告代理店に感謝するとともに、現在も人材業界で日々培っていることを今後も活かして起業を目指したいと思います。

 

以上、僕の就活ストーリーでした。

 

最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _ )m